Savoie - サヴォワ地方

サヴォワ地方 :

山間のワイン生産地

 

山岳部のサヴォワ地方では、山あり湖あり川ありの起伏の多い地形を逆手に取り、その地理的条件を活かしてワインを造っています。起伏が激しく、また気候的にも難しい環境の中で、サヴォワの生産者らは強い意志を持ってワインを生産してきました。

 

サヴォワ県で8千キロリットル、オート・サヴォワ県で8百キロリットルのワインを生産しており、赤とロゼワインが全体の3割を、白ワインが7割を占めています。ブドウ畑は、レマン湖畔やブルジェ湖畔、ローヌ河岸、モン・グラニエ峠の岩石、サヴォワ渓谷地帯に、飛び地状に広がっています。

サヴォワ地方には、セイセル(白スティルワインと発泡性ワイン)、クレピー(オート・サヴォワ県の3村で生産)、赤、白、ムスー、微発泡性ワインがあるヴァン・ド・サヴォワ(アビム、アプルモン、アルバン、アイズ、シャルピニャ、ショターニュ、シニャン、シニャン・ベルジュロンかベルジュロン、クリュエ、ジョンジュー、マリニャン、マラン、モンメリアン、リパイユ、サンジャン・ド・ラ・ポルト、サン・ジョワール・プリユレ、サント・マリ・ダロワの、合計17のクリュがあります。)、赤と白のスティルワイン、ムスー、微発泡性ワインが造られるルーセット・ド・サヴォワ(フランジー、マレステル、マレステル=アルテス、モンテルミノ、モントゥーの4つの村名をラベルに記載できます。)の4つのAOCワインがあります。

ブドウ品種

赤ワイン用品種

 ガメ(ガメイ)、ピノ・ノワール、モンドゥーズを中心に、カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニョン、ペルサン、イゼール地方の自生品種も若干ながら使用されています。

 

白ワイン 用品種

 アリゴテ、ルーセット(別名アルテス)、ジャケール、シャスラ、シャルドネが主ですが、他にも補助的に使用できる品種があります。

 

味わい

 サヴォワ地方の白ワインといえばルーセットやアプルモンが有名ですが、どのワインもキレがよく、快活で、果実味豊かな味わいです。中には、炭酸ガスが仄かに口の中で感じられ、気持ちのよい、シュールリー製法で熟成したものもあります。

スパークリングは、アペリティフに理想的なワインですし、ガメやピノ・ノワールからなる赤ワインは、ライトボディの果実味豊かなものが多いです。一方、モンドゥーズ種の赤ワインは、造りがしっかりしていて、コクがあり、スパイシーで、長期熟成に適しています。

近年のヴィンテージ情報

2008年 : 平均的な出来の年でしたが、収穫を遅くにおこなった生産者にとっては、かなり良いヴィンテージとなりました。

2009年 : 健やかなブドウから、果実味豊かな、造りのしっかりした白ワインができた年です。アルテス種やルーセット種から、ヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘みブドウ)のワインを造った生産者もいます。

2010年 :きれいに成熟した、表情豊かなブドウから、爽やかな香りに包まれ、果実味に満ちた、澄んだワインができました。赤、白共に、大変飲みやすく、気持ちのよい、チャーミングなワインです。

2011年 : 白ワインは概して、アルコール度が高く、酸味も備えた、長期熟成にも耐えうる、爽やかさのあるワインに仕上がっています。赤ワインとロゼワインは、果実味が豊かで感じの良いワインです。

2012年:困難な年、比較的温暖な秋にもかかわらず雨と低気温だった。これらの不利な条件は、ブドウ畑に多くのクリュール(結実が悪い花振るい現象)とミルロンダージュ(ブドウの発育が止まる)の状態が8月まで続いた、しかし暑い天候が戻り、ブドウが良い状態となった。このミレジムは、悪くないがボリューム(平均量は時に20hl/haに達することがあった!)は非常に低い。

 

 

サヴォワ地方の原産地呼称統制(AOC)

ワイン

 

Bugey A.O.V.D.Q.S.

AOVDQSビュジェ

紹介

AOVDQSビュジェは、ラン県、ローヌ右岸のシャネー村からラニユー村までの65村(凡そ450ヘクタール)で生産されているワインで、白ワイン、赤ワインの他に、セルドン種からなる発泡性ワインもあります。

生産地区には、ヴィリユ・ル・グラン、マニークル、マシュラズ、モンタニュ、セルドンなど15のクリュがあり、クリュ名はラベルに表記することが、フランス国立原産地・品質研究所より認められています。ビュジェ生産地区は、ブルジェ湖に近いことから、独特なミクロクリマがあり、ブドウの栽培に大変適しています。白ワインには、シャルドネ、アルテス(ルーセット)、アリゴテ、ジャケール、ピノ・グリ、モレットが、赤ワインには、ガメ、ピノ・ノワール、プールサール、モンドゥーズが使用できます。

 

味わい

白ワインは、芳香に包まれた繊細なワインで、素直で、キレのよい、爽やかで丸みのある味わいです。長い余韻は美しく、白い花や柑橘類のアロマとともに、ミネラルが感じられます。川魚や魚のパテ、クネル(すり身のソーセージ)などと相性が良いでしょう。

赤ワインは、快活でしなやかな味わいで、ガメ種のワインはフルーティーなライトボディ、ピノを原料としたものは、繊細で、造りのがっちりしたものが多いです。牛肉料理やルブロション(サヴォワ産チーズ)とよく合います。

 

Crépy A.O.C. - AOCクレピー

紹介

 スイスでは『ファンダン』という名で知られているシャスラ種の単一品種ワイン、AOCクレピー。生産地区は、レマン湖の南東、トノン・レ・バンとジュネーヴの中間にある、ラン県とイゼール県の3村(ドゥヴェンヌ、バレゾン、ロワザン)に跨がっており、作付け面積は凡そ70ヘクタールで、土壌は、その昔氷河に運ばれてきた石灰質の土砂や岩石で構成されています。山々に囲まれているため、冷風から守られ、レマン湖に反射する陽光を受けて、日当りも比較的よくなっています。

味わい

  AOCクレピーは、微かに炭酸ガスが感じられる、爽やかで、繊細な、キレのよい、ライトボディの辛口白ワインで、同じブドウ品種から造られる、ドラン・ヴォドワやファンダン・デュ・ヴァレーなどのスイスワインに似ています。早飲みタイプのワインですが、酸味があるため、爽やかさは薄らぐものの数年間熟成することもできます。青みがかった黄緑色を帯びたワインで、生のアーモンドや火打石、スミレ、西洋サンザシを思わせる香りがあります。茹で海老や揚げ物、貝やマス、サヴォワ産トムチーズと相性が良いでしょう。

 

Roussette de Savoie A.O.C.

AOCルーセット・ド・サヴォワ

紹介

 ルーセット・ド・サヴォワは、ブルジェ湖の西側で産出される白ワインです。ブドウ品種名でもある『ルーセット(roussette)』という名は、熟成を経るとワインが赤褐色(rousse)を帯びることから由来しています。

アヌシー北西のフランジィ村、マレステル村、ローヌ河左岸のモントゥ村、シャンベリー近郊のモンテルミノ村の4村で生産されています。

 

味わい

 アルテスと呼ばれることもあるルーセット種の単一品種ワインで、繊細で、気品があり、馥郁として、ふくよかな味わいです。酸味があるため、数年間熟成することもできます。その複雑なアロマは、馥郁とした味わいと長い余韻を彩っています。黄緑がかった金色を帯びていて、干し杏やアーモンド、蜂蜜、ヘーゼルナッツ、花を思わせる香りがあります。鶏肉や海老料理、揚げ物や虹鱒とよく合うでしょう。

 

Roussette du Bugey AOVDQS

AOVDQS

ルーセット・デュ・ビュジェ

紹介

呼称となっている『ルーセット』は、使用するブドウ品種の名前から由来しており、このブドウ品種をベースに、シャルドネを若干ブレンドして造ることが多いです。生産地区は、サヴォワ県とオート・サヴォワ県に接した、ラン県の南東部、ブール・カン・ブレス市からベレー市まで広がっています。土壌は概して石灰質ですが、ルヴェルモンの南側のジュラ紀の土壌もあれば、アルプス山脈の一番手前の斜面に広がる畑もあります。

 

味わい

 ルーセット・デュ・ビュジェは、芳香に包まれた、繊細で、コクがある、エレガントで、特徴豊かな白ワインです。生産地区には、ラニユ、マンタニユ、ヴィリユ・ル・グラン、アルビニユ、アングルフォール、シャネイの6つのクリュがあり、クリュ名はラベルに表記することが、フランス国立原産地・品質研究所より認められています。

熟成にも耐えうるワインで、桃や杏を思わせるアロマは、熟成を経ると蜂蜜や蜜蝋のニュアンスを帯びます。クネル(すり身のソーセージ)、川魚の料理、チーズフォンデュ、白カビチーズと相性が良いでしょう。

 

Seyssel A.O.C.

AOCセイセル

紹介

 セイセル生産地区は、オート・サヴォワ県セイセル村とラン県セイセル・コルボノ村に、凡そ80ヘクタールにわたって広がっています。ブドウ畑は、ローヌ渓谷の険しい斜面にあり、氷河に運ばれてきた、砂の多いモラッセや石を多く含んだ堆積土壌で栽培されています。『ミシャレット』、『トゥール』、『シェーヌ』『ヴェロン』『ペクレット』といった丘陵で、秀逸なワインが造られています。アルテス種とモレット種を主要に、スティルワインと発泡性ワイン(ムスー)の2種類の白ワインが生産されています。

 

味わい

 青みがかった色調のセイセル・白は、スミレやベルガモット梨、パッションフルーツを思わせる香りを纏っており、火打石のニュアンスも感じられます。芳醇で、気品があり、繊細で、柔らかな味わいの、ビロードのように滑らかな辛口のライトボディです。快活な酸味が、長い余韻を引き立てます。出来のよいものは数年間熟成することができます。ルブロションチーズ、ボーフォール、エマンタルチーズ、クネル(すり身のソーセージ)、茹で海老、川魚の料理、ラクレット、チーズフォンデュとともにご賞味ください。

テロワールの個性を色濃く反映したムスーは、デザートやアペリティフにぴったりです。

 

Vin de Savoie A.O.C.

AOCヴァン・ド・サヴォワ

紹介

 ヴァン・ド・サヴォワ生産地区は、トノン・レ・バン村からシャンベリー市まで75kmにわたり、59村(サヴォワ県29村、オート・サヴォワ県26県、ラン県2村、イゼール県2村)に跨がっています。畑総面積は2000ヘクタール弱ですが、小さなブドウ畑が、渓谷や湖畔に点在しており、広い畑は殆どありません。白ワインの生産が主要で、単一品種ワインの場合には、ラベルにブドウ品種名が記載されています。秀でた品質の区域として、生産地区内に17のクリュがあり、クリュ名はアペラシオンとともにラベルへの記載することが認められています。

土壌は多彩で、石灰質、泥灰石灰質、粘土質、氷河で運ばれてきた堆積土、砂岩片岩質、朽ちた岩石で覆われている畑などがあります。日照時間は長く、大陸性気候ですが、湖に近いため、同じ気候の他の地帯より気候は穏やかなものの、山々が雨雲を遮るため、降雨量は周辺より少ないです。長い冬は寒さが厳しく、春は温暖で湿度が高く、夏は暑く雷雨があります。

赤ワインには、ガメ、モンドゥーズ、ピノ・ノワール、ペルサン、カベルネが、白ワインにはジャケール、アルテス、アリゴテ、シャルドネ、マルヴォワジー、モンドゥーズ・ブラン、グランジェ、ルーセット・デーズ、シャスラが使用できます。

 

味わい

 白ワインは、フレッシュでフルーティーな、キレのよい辛口で、独特の個性を備え、西洋サンザシやスイカズラなどの白い花を思わせる香りがあります。チーズフォンデュやラクレット(チーズとジャガイモ料理)、ボーフォールチーズのスフレ、クネル(すり身のソーセージ)、ハム・サラミとのマリアージュをお試しください。

ガメ種から造られた赤ワインは、素直な味わいの、フレッシュでフルーティーなワインで、その果実味と爽やかさを楽しむべく、瓶詰め後、なるべく早くに味わうとよいでしょう。苺やスミレ、スパイスのアロマに包まれたモンドゥーズ種の赤は、フルーティーで鄙びた味わいがあり、数年熟成すると魅力を増します。地元では、サヴォワ風グラタンやジビエ、子牛のもも肉と共に味わうことが多いです。

Les crus de Savoie

ヴァン・ド・

サヴォワのクリュ

ヴァン・ド・サヴォワには、アペラシオンとともに、その名をラベルに表示できる17のクリュがあります。該当するのは、アビム、アプルモン、アルバン、アイズ、(実際には殆ど使用されていませんが)シャルピニャ、ショターニュ、シニャン、シニャン・ベルジュロン、クリュエ、ジョンジュー、マリニャン、マラン、モンメリアン、リパイユ、サント・マリ・ダロワ、サン・ジョワール・プリユレ、サンジャン・ド・ラ・ポルトで、それぞれが、特徴あるテロワールにあり、通常のヴァン・ド・サヴォワより、生産基準も厳格です。

 

Vin de Savoie Abymes

ヴァン・ド・サヴォワ アビム

ヴァン・ド・サヴォワ アビム生産地区は、ミラン村とシャパレイヤン村、更にマルシュ村とアプルモン村の一部に跨がっています。黄緑がかった光沢を浮かべる、澄んで透き通った色調の辛口白ワインで、炭酸ガスが感じられることもある、軽やかな味わいです。ジャケール種をベースにしており、スミレを基調とした花を思わせる香りがあります。爽やかさを楽しむべく、瓶詰め後は早めに、よく冷やしてご賞味ください。

 

Vin de Savoie Apremont

ヴァン・ド・サヴォワ

アプルモン

シャンベリー市からモン・グラニエ山の斜面まで20キロにわたる生産地区。ブドウ畑は石灰を含有した土壌にあります。アプルモンは、爽やかで、果実味に満ちた、軽やかな白ワインです。火打石やスイカズラを思わせる香りもあり、海鮮料理とよく合います。

 

Vin de Savoie Arbin

ヴァン・ド・サヴォワ

アルバン :

アルバン村、サン・ジャン・ド・ラ・ポルト村に広がる、粘土石灰質土壌のテロワール。赤ワインと白ワインがあります。

モンドゥーズ種からなる赤ワインは、桑の実やラズベリー、ブルーベリーを思わせる香りに包まれた、ほんのりスパイシーで、しなやかな味わいで、長い余韻があります。牛肉、羊肉料理やチーズとよく合うでしょう。

 

Vin de Savoie Ayze

ヴァン・ド・サヴォワ

アイズ

ヴァン・ド・サヴォワ アイズは、アイズ村、ボンヌヴィル村、マリニエ村で造られた発泡性ワインです。ブドウ畑は、その昔、氷河に運ばれてきた沖積土やモラッセの土壌の、モール山の南東と南西の斜面に広がっています。使用できるブドウ品種は、グランジェ、アルテス、モンドゥーズ・ブラン、ルーセット・ダイズで、『ムスー・ド・サヴォワ』、『ペティヨン・ド・サヴォワ』と名乗ることもできます。

芳香に包まれた、快活で、しなやかなワインで、爽やかで、個性豊かな味わいです。魚料理やチーズフォンデュ、デザートと相性が良いでしょう。

 

Vin de Savoie Chautagne

ヴァン・ド・サヴォワ

ショターニュ :

ショターニュのテロワールは、サヴォワ県の南東部、モッツ村、セリエール・ザン・ショターニュ村、リュフィユ村、サンドリユー村に、10キロにわたり帯状に広がっています。ブドウ畑は、その昔氷河に押し流されてきた朽ちた岩石や沖積土にあり、ブルジェ湖の北端、グロ・フッグ山腹を覆うように広がっています。

ルビー色を帯びたショターニュ・赤は、骨太で、造りのしっかりした、肉付きのよいワインです。タニックで、複雑みがあり、花や果実のアロマが感じられます。サヴォワでは、イノシシやノロシカの肉、地元の生ハムやチーズと共に味わうことが多いです。

 

Vin de Savoie Chignin

ヴァン・ド・サヴォワ

シニャン :

シニャン村、フランサン村、モンメリアン村にあるテロワールです。ジャケール種からなる白ワインは、豊満で、芳香に満ち、仄かに炭酸ガスが口の中で感じられます。赤ワインは、ガメ種やモンドゥーズ種のブドウを醸造しており、風味豊かな、深みのある味わいです。

 

Vin de Savoie Chignin-Bergeron

ヴァン・ド・サヴォワ

シニャン・ベルジュロン

シニャン・ベルジュロンは、シニャンと同じテロワールで栽培された、ベルジュロン種(別名ルーセット・ド・レルミタージュ)からなる、大変個性的なワインです。長期熟成も可能な、ファインでエレガントな白ワインで、ヘーゼルナッツやアーモンドを思わせる香りがあります。サヴォワ地方を代表する優れた白ワインの1つです。

 

Vin de Savoie Cruet

ヴァン・ド・サヴォワ

クリュエ  :

ボージュ山腹に広がる、ジュラ紀の朽ちた岩石を多く含む、粘土石灰質土壌のテロワールです。白ワインは、爽やかでキレのよい辛口で、トロピカルフルーツのアロマが感じられます。モンドゥーズ種からなる赤ワインは、ファインで、繊細な味わいです。

Vin de Savoie Jongieux

ヴァン・ド・サヴォワ

ジョンジュー  :

モントゥとマレステルのテロワールの北部にあるクリュで、粘土石灰質土壌です。生産の大部分を占めるジョンジュー・赤は、サクランボ色を帯びた、しなやかなライトボディのワインで、ラズベリーや苺、サクランボやカシスのアロマが感じられます。ジョンジュー・ロゼは、軽やかで、果実味豊かなワインです。

 

Vin de Savoie Marignan

ヴァン・ド・サヴォワ

マリニャン   :

 マリニャン村とシエス村に跨がったテロワールで、フィリー修道院(Abbaye de Filly)が中心となってワインを生産しています。マリニャンは、シャスラ種からなる辛口白ワインで、火打石やヘーゼルナッツを思わせる香りがあり、微発泡性です。

 

Vin de Savoie Marin

ヴァン・ド・サヴォワ マラン

 

オート・サヴォワ県最北にある生産地区で、ドランス渓谷に接しています。ブドウ畑は南南西向きの斜面にあり、ミクロクリマの影響を受けています。シャスラ種をベースにしたマランは、果実味に満ちた、繊細で、喉越しのよい 辛口白ワインで、アーモンドのアロマが感じられます。

 

Vin de Savoie Montmélian

ヴァン・ド・サヴォワ

モンメリアン

モンメリアン村とフランサン村に位置するテロワール。この地の朽ちた石灰岩石を多く含む土壌に適した、ジャケール種とモンドズーズ種が栽培されており、驚くほどコクのある赤ワインが造られています。

Vin de Savoie Ripaille

ヴァン・ド・サヴォワ

リパイユ

生産地区は、リパイユ村とトノン・レ・バン村の、レマン湖畔に広がり、水はけのよい砂礫質土壌です。リパイユは、爽やかで、フルーティーな辛口白ワインで、同じシャスラ種からなるAOCクレピーに共通するところがあります。

 

Vin de Savoie

Saint-Jean-de-la-Porte

ヴァン・ド・サヴォワ

サンジャン・ド・ラ・ポルト

サヴォワ渓谷北西にあるテロワールで、モンドゥーズのブドウ畑が、斜面の扇状地と朽ちた岩石の土壌に広がっています。緋色を帯びたモンドゥーズ単一品種ワインのサンジャン・ド・ラ・ポルト・赤は、濃厚で、芳香に包まれたワインで、長期間、熟成できます。

 

ジュラ地方 :

ユニークなワイン

 

ジュラ地方のブドウ畑は、ルヴェルモン地方に接し、ジュラ山脈西側のソーヌ河沿いの平野を見下ろす斜面に広がっています。フランス東部、スイス国境に位置するフランシュ=コンテ地域圏にあって、コート・デュ・ジュラ、アルボワ、シャトー・シャロン、レトワール(白と黄ワインのみ)、クレマン・ド・ジュラ(発泡性ワイン)、マクヴァン(リキュールワイン)といった6種のAOCワインが造られています。クリュごとにテロワールやブドウ品種が異なり、個性の際立つ、他では見られないワインのある、興味深い産地です。例えば、一度は味わってみたい、この地方特産の独特な『黄ワイン』(AOC名ではなく、ワインの種類)は、6年3ヶ月間、ウイヤージュ(注ぎ足し)をせずにオーク樽で熟成したワインです。空気に触れた状態で熟成させると、他のワインならば間違いなく劣化しますが、黄ワインに限っては、ジュラワインファンを魅了する特殊な風味「黄色の味」が備わるのです。

 CÉPAGES : ブドウ品種 

Blancs 白ワイン用ブドウ品種

黄ワインは、サヴァニャン(別名ナチュレ)種のみを原料としています。それ以外のAOCワインには、シャルドネ種などもブレンドできます。

Rouges et rosés 赤ワイン用ブドウ品種

プールサール種、トルーソー種、ピノ・ノワール種、ピノ・グリ種が使われています。

TYPES DE VINS : 味わい

赤とロゼワインは、力強いが、厚みは余りなく、大変果実味が豊かなワインです。白ワインは、概してアルコールが高く、青林檎や胡桃のブーケが備わるよう、黄ワインを醸造した樽で熟成することもあります。黄ワインも白ワイン同様リッチで、青林檎や胡桃をはじめ多彩な香りに包まれており、半永久的に保存できます。

 

Profil général des derniers millésimes :

近年のヴィンテージ情報

 

2012年:1977年以来、最も雨の多いミレジム! 幸いなことに、夏には天気が良かったが、量は当然非常に低い。ワインは、 美しい構造を持つがかなり少量。

 

ジュラ地方の原産地呼称統制(AOC)ワイン

 

Arbois A.O.C. AOCアルボワ

Présentation  紹介

AOCアルボワ生産地区は、アベルジュマン・ル・グラン村、アルボワ村、レ・ザルシュール村、マトネ村、マスネ村、モランボス村、モンティニー・レ・ザルシュール村、レ・パンシュ・プレ・ザルボワ村、ピュピヤン村、サン・シール・モンマラン村、ヴァダン村、ヴィレット・レ・ザルボワ村の12村に跨がっています。土壌は、標高の低いところは粘土質で、高いところは石灰質です。赤ワインの生産が主ですが、ロゼワインや辛口白ワイン、黄ワインや、麦ワインも生産されています。尚、プールサール種などのブドウ栽培に大変適したテロワールとして昔から有名なピュピヤン村産のワインには、アルボワの後に村名を記載することが、1970年にINAO(フランス国立原産地・品質研究所)から認められています。

 

Types de vins 味わい

赤とロゼワインは、プールサール、トルーソー、ピノ・ノワール、ピノ・グリから造られており、赤い果実を思わせる繊細な香りを纏っています。赤ワインは、概して、色が淡いですが、ロゼは逆に色鮮やかで、きれいな珊瑚色を帯びています。地元では、アルボワ・赤は、カモシカのもも肉のロースト、ロゼは、この地方産の生ハムとともに味わうことが多いです。

辛口白ワインは、シャルドネ、サヴァニャン、ピノ・ブランから生産されており、黄ワインに使用した樽で熟成されたものは、モカのコーヒー豆やドライフルーツ、青林檎のアロマが感じられます。キレがよく、とろみのある濃厚な味わいで、キノコのクリーム煮やコンテチーズと相性が良いでしょう。

Vins jaunes :

黄ワイン(ヴァン・ジョーヌ)

アルヴォワの黄ワインは、生の胡桃や青林檎、スパイスなど、個性的な香りが楽しめます。ロックフォールチーズのパイ包みや、鶏肉のキノコクリーム煮、胡桃のケーキとのマリアージュを是非お試しください。

Vins de paille :

藁ワイン(ヴァン・ド・パーユ)

風通しのよい乾燥した室内に設置した藁の上で、凡そ3ヶ月間陰干ししたブドウを醸造したものが、藁ワインです。干しブドウ状になった糖度の高いブドウを、クリスマス頃圧搾し(乾燥しているため、100キロのブドウから得られるブドウ汁は20リットルにも満たない)、小さな樽で時間をかけて醗酵・熟成させます。醸造期間は4年間かかることもあります。このようにして造られた藁ワインは、アルコール度が15度に達することが多く、瓶詰したものは長期間保存できです。鶏のクリーム煮とのマリアージュをお試しください。

 

Château Chalon A.O.C. Présentation  紹介

ジュラ地方の高名なAOCワインであるシャトー・シャロンは、断崖の上にある4村(シャトー・シャロン村、ムネトリュ村、ドンブラン村、ネヴィ・シュール・セイユ村)で生産されています。ブドウ畑のある傾斜地は朽ちた石灰石で覆われており、最も勾配の険しい斜面の土壌は、ジュラ紀リアス統の泥灰土も混ざっていて、黒い泥灰土の畑もあります。大陸性気候で、冬は大変寒さが厳しく、秋にはよく霜が降ります。

 

Vinification 醸造方法 

AOCシャトー・シャロンは、厳密には黄ワインのカテゴリーに入りますが、フランスの偉大な白ワインの1つに数えられています。

自然の糖が1リットル当たり204グラム以上含まれている、よく熟したブドウのみを収穫し、通常の醸造をおこなった後、6年3ヶ月間、228リットル容量のオーク樽で熟成させています。熟成中は、澱引きもウイアージュ(注ぎ足し)も一切おこなわないため、シェリー酒のように、空気に触れるワインの表面に、酵母の皮膜が生じます。この酵母が、気温の上がる夏に活性化し、黄ワイン特有の風味を発生させるのです。

但し、ワインを空気に当てながら熟成すると酸化還元臭が発生しやすくなるため、このワインの醸造には細心の注意が必要です。高い品質を維持するために、生産者自らが不出来と判断した年には、敢えて AOCのアグレマンをとらないこともあります。 尚、ジュラ地方の伝統ボトルが通常のワインボトルより小さいのは、1リットルあったワインが、熟成中に蒸発して0,62リットルにまで減少するためです。

 

Types de vins 味わい

トカイワインやシェリーと比較されることもある、高名なAOCシャトー・シャロン。このアペラシオンを名乗れるのは、収量の少ない、気難しいブドウ品種であるサヴァニャンから造られた黄ワインのみです。生の青い胡桃や青林檎、スパイス(ナツメグやシナモンなど)といった、とても珍しい風味があり、造りの大変しっかりした、アルコール度の高い(生産基準では12度以上)ワインです。

熟成すると琥珀色を帯びる長期保存型のワインで、通常でも10~15年熟成してから賞味することが多く、劣化することなく100年は熟成できるといわれています。室温(12~15度)にて、コンテチーズや鶏肉のクリーム煮とともにご賞味ください。

 

Côtes du Jura A.O.C.

AOCコート・デュ・ジュラ

Présentation  紹介

コート・デュ・ジュラ生産地区は12村に広がっていますが、畑は、ロン・ル・ソニエ村、ポリニィ村、サラン・レ・バン村周辺に集中しています。作付け面積は600ヘクタール以上で、標高の高い畑の土壌は、有機成分の多い沖積土が混ざった石灰質、それより低いところにある畑は石に覆われた泥灰質、低地は純粘土質、というように、生産地区内には様々な土壌があります。赤ワインには、ピノ・ノワール、プールサール、トルーソーが、白ワインにはシャルドネとサヴァニャンが使用できます。

 

Types de vins 味わい

 トルーソー種から造られた赤ワインはややタニックであるのに対し、プールサール種をベースにした赤ワインは、グリヨット(サクランボの一種)や野生サクランボ、ラズベリーのアロマが感じられる、しなやかさのある味わいです。地元のハムやサラミ、獣肉を使った料理と相性が良いでしょう。

辛口白ワインは、黄ワインを仕込んだ樽で熟成させるため、モカのコーヒー豆やドライフルーツ、青林檎を思わせる香りを帯びています。また、この地の黄ワインは、生の胡桃や松の蜂蜜、苦いアーモンドの風味があり、藁ワインは、焙煎香やアカシアの蜂蜜、ナツメグやジンジャーブレッドのアロマが感じられます。

 

Crémant du Jura A.O.C.

AOCクレマン・ド・ジュラ

Présentation  紹介

 AOCクレマン・ド・ジュラは、コート・デュ・ジュラと同じ生産地区で造られています。白ワイン用品種のサヴァニャンとシャルドネ、赤ワイン用品種のプールサール、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、トルーソーが使用でき、シャンパーニュと同じ瓶内二次醗酵をおこなって造った発泡性ワインです。ジュラ地方は他の生産地方より冷涼な気候であるため、クレマンの醸造に適した酸味のしっかりしたブドウが収穫できます。

 

Types de vins  味わい

 黄緑色の光沢を浮かべる、青ざめた黄色の発泡性ワイン、AOCクレマン・ド・ジュラ。気泡は細かく、焙煎香や蜂蜜、青林檎や柑橘類のアロマが、余韻まで長く楽しめます。洋梨や西洋サンザシを思わせる、フルーティーでフローラルなワインで、清涼感があり、アペリティフやデザートにぴったりです。

 

 L’Etoile A.O.C. - AOCレトワール

Présentation  紹介

 AOCレトワールは、レトワール村、プレノワゾー村、カンティニー村、サン・ディディエ村で生産されるジュラ地方の小さなアペラシオンです。畑は、ジュラ紀リアス統の黒、或いは青みがかった泥灰質土壌にあります。大陸性気候で、冬は大変寒さが厳しく、秋にはよく霜が降ります。シャルドネ、プールサール、サヴァニャンの3種類のブドウをブレンドした白ワインで、しばしばシュールリー製法で熟成されます。

 

Types de vins  味わい

 レトワール生産地区では、通常の白ワインから、黄ワイン、藁ワイン、発泡性ワイン(ムスー)まで、ジュラ地方にある、全てのカテゴリーの白ワインを生産しています。魚介類とよく合う白ワインは、キレがよく、濃厚で、とろみや甘みも備えています。美しい琥珀色を帯びた藁ワインは、非常に凝縮感があり、リッチで甘みを含んだ味わいです。熟していない生の胡桃や松の蜂蜜、苦いアーモンドを思わせるアロマを帯びた黄ワインは、大変力強く、アタックは素直で、美しいボディがあり、甘美でシルキーな後味が楽しめます。

 

Macvin du Jura A.O.C.

 AOCマクヴァン・デュ・ジュラ

Présentation  紹介

 以前は『ガラン・デ・ザベス(Galant des Abbesses )』という名で呼ばれていたマクヴァン・デュ・ジュラ。ブドウ果汁をミュタージュしたリキュールワインで、ヴィリエ・ファルレイ村、アルボワ村、ポリニィ村、セリエール村、ヴォワトゥール村、ブレットラン村、コンリエージュ村、ロンス・ル・ソニエ村、ボーフォール村、サン・タムール村、サン・ジュリアン村で生産されています。

マクヴァンの醸造には、プールサール種、ピノ・ノワール種、ピノ・グリ種、トルーソー種、シャルドネ種、サヴァニャン種のブドウを使用することができますが、いずれのブドウ品種を使用するにせよ、出来のよい畑区画で栽培された、よく熟し、他より糖度の高いブドウのみを原料としています。ブドウ果汁に、フランシュ・コンテ産のマールやワインから造った蒸留酒を添加してアルコール発酵を中断させているため、果実の糖が残り、甘口に仕上がっています。最終的なアルコール度数が16度以上22度以下となるよう、3リットルの果汁に対し、50度の蒸留酒を添加してミュタージュするのですが、このとき添加する蒸留酒は、生産者自身が造ったマールやワインから造ったオー・ド・ヴィで、フィーヌは使用できません。小振りの樽で1年以上熟成してから瓶詰めします。

 

Types de vins 味わい

マクヴァン・デュ・ジュラは、熟成期間の長さによって、黄色や褐色を帯びています。豊満なブーケに包まれた、ミュタージュ製法の甘口リキュールワインで、長い余韻が楽しめます。ミュタージュにより、ブドウのアロマが維持されるため、最初は果実味が強いですが、数年の樽熟成を経ると果実がアルコールに溶け込んで、フィネスが加わり、複雑みが加わります。地元では、食前のアペリティフの席や、食後のデザートと共に味わうことが多いです。

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