プロヴァンス地方は地中海沿いに長く広がっているため、西側と東側では自然環境がかなり異なります。最も西側に位置するボー・ド・プロヴァンス生産地区 は、地中海性気候で、石灰質の丘陵地帯にありますし、サント・ヴィクトワール山周辺のテロワールは、どちらかというと大陸性気候で、骨太で個性豊かなワイ ンを産出する粘土片岩質土壌にあります。カシスからバンドールにかけてのボセ湾沿岸地域では、海風が吹きつける石灰質土壌の畑から、大変プロヴァンスらし い、アルコール度の高いワインが産出され、海からの影響が色濃い地中海沿岸地域では、砂岩と花崗岩を多く含む、地質学的に大変年代の古い土壌の畑で、個性 豊かなワインを造っています。また、AOCコート・ド・プロヴァンスの大部分が生産されるモール山塊北の内陸部の渓谷地帯は、古生代の粘土砂質土壌で、ロ ゼワインだけでなく、コクがあって力強い赤ワインの産地でもあります。

アルプス山脈が隆起したときに形成された丘陵地帯(コリーヌ・デュ・オー・ペイ)は主に石灰質土壌で、コート・ド・プロヴァンスの4分の1がこの地で生産 されています。冬は寒さが厳しく、夏は概して大変暑い気候であるため、造りのしっかりした、骨太でありながら繊細さも備えた、円熟するまでに他の地区より 長い熟成期間を要することの多いワインが造られています。

 

美しい景観と温暖な気候に魅せられ、世界中から観光客や投資家が訪れるプロヴァンス地方。美食に関心の高い消費者人口が増え、投資家も後を絶たないため、 地元の生産者らは、意欲をもってワインの品質向上に努めています。これまで資質を出し切っていなかったブドウ畑は、投資意欲があり、野心に溢れた新世代の 生産者の手で再開拓され、昔からあるワイナリーによい刺激を与えています。プロヴァンス地方は、見ている側も嬉しくなるような活力に満ちているのです。

 

ブドウ品種 

赤ワインとロゼワイン用ブドウ品種 :

グルナッシュ、シラー、サンソー、ムールヴェードル、カリニャン、カベルネ、ティブラン(コトー・デックス・アン・プロヴァンスではカベルネ・ソーヴィニョンも)が使用できます。

 

 

白ワイン用ブドウ品種 :

ロール、セミヨン、クレレットの3品種が主要品種ですが、アペラシオンによって、ユニ・ブラン、ソーヴィニョン、マルサンヌもブレンドできます。

 

味わい

プロヴァンス地方は、世界最大のロゼワイン産地です。プロヴァンス産のロゼは、フレッシュな果実味を楽しむべく、醸造後なるべく早めに飲みたい、爽やか で、軽やかなワインが多く、近年、目覚ましく品質が向上しています。かつては、喉の渇きを癒す、飲みやすいライトボディのワインが主流でしたが、近年で は、焼き魚やエビ料理、ボリュームのあるサラダランチ、鶏肉や豚肉料理など、さっぱりした料理とともに味わいたい、洗練されたガストロノミーワインも造ら れるようになりました。

 

ロゼワインの生産が圧倒的に多く、また有名なプロヴァンス地方ですが、敢えて購入する価値のある、美味しい赤ワインも造られています。ロゼと同じブドウ品 種からなるプロヴァンスの赤ワインは、使用品種やテロワールによって、様々なタイプがあります。カリニャンベースの赤には、マセラシオン・カルボニク製法 で醸造された、アロマと爽やかさに溢れ、熟成させずに飲みたいワインと、醸造期間が長く、樽熟成を経たかなりタニックなワインの2種類があります。後者 は、深みがあり、複雑で、出来がよい年のワインは長期熟成にも適しています。但し、かなり造りがしっかりしているため、瓶詰め後1~2年熟成してから味 わったほうがよいでしょう。

プロヴァンスで最も偉大な赤ワインといわれるバンドール・赤は、海沿いのテロワールに適したムールヴェードルをベースにしています。力強くバランスのよい ワインで、瓶詰め前に18ヶ月間以上の熟成(大樽を使用することが多い)を経ていますが、この熟成中に深みと円熟味と構造が備わります。若いうちは、果実 や花(スミレ)、スパイス(胡椒やレグリース)を思わせる香りがあり、熟成を経るにつれ、革やキノコ、森の下草を思わせる複雑なブーケが加わります。

 

白ワインは生産量が大変少なく、全体の凡そ5%を占めるにすぎません。花や果実を思わせる香りに包まれたワインで、ミネラルや酸味が感じられることもあり ます。プロヴァンス地方で優れた白ワイン産地として有名なのは、1936年に認可されたAOCカシスですが、このカシス村周辺のテロワールで産出される、 珍しいブドウ品種をブレンドした白ワインは、きりっとした中にもとろみがあり、タイムやセージ、野生のミントなど、個性的なアロマが感じられます。

 

近年のヴィンテージ情報

2006年  : バンドール生産地区では、1ヘクタールの収量を3.8キロリットルに抑えたため、凝縮感のある赤ワインとアロマティックな白ワインができました。コート・ ド・プロヴァンス、コトー・デックス・アン・プロヴァンス、コトー・ヴァロワ生産地区では、全体的に完熟したブドウが収穫できたため、快活で香り高い白ワ インと、熟したシルキーなタンニンを備えた凝縮感のある赤ワインが生産されました。

2007年  : 乾燥して、風の強かった夏のおかげで病害が発生せず、良質なブドウが収穫できた年です。大変爽やかで、豊満な香りに満ちた、秀逸なロゼワインが産出されました。

2008年  : 力強すぎず、爽やかで、アロマティックなワインが造られた年です。ロゼは素晴らしく、白は香り豊かでキレがあり、赤はフルーティーで丸みがあります。すっと飲めて快適なヴィンテージです。

2009年  : 乾燥して暑い夏のせいで収量が下がり、豊満で、アルコール度の強いワインとなりました。特に、ロゼワインは、ややコクがある、赤い果実や柑橘類の香りに包 まれており、その傾向が顕著に表れています。また、白ワインはしなやかで、赤ワインは凝縮感のある力強い味わいで、よく熟したジャムのような果実のアロマ が感じられます。標高の高い畑のワインは他の地域より豊作でした。

2010年 : 冬と春に雨が多く降り、気温は例年より低めだったため、収量は前年度より若干多くなりました。ミストラルが吹いて、ブドウ畑の湿度を取り除いたため、畑の衛生状態も良好でした。よいヴィンテージです。

2011年 : 雨の多い冬、暖かく快晴続きの春、時折暴風雨に見舞われた夏。フランスの他の生産地方同様、プロヴァンスでも異常気象がみられました。全 体的には特に被害はなかったものの、暴風雨のあった地域ではその影響も受けています。収穫高は昨年度を下回る地域が多く、特にその傾向は内陸部で顕著で す。ロゼワインの生産が主要ですが、赤ワインの出来がよく、質の大変高いものがあります

2012年:むしろ良いミレジム、だがアペラシオンによって、非常に異質、さらにドメインによっても異なる。暖かく乾燥した(この季節には雨量は53ミリ以下)冬の後、春は5月から特に暑かった、夏の干ばつは熟成にはあまり良くなかったが、9月の雨を待って再熟した。

 

プロヴァンス地方の原産地呼称統制(AOC)ワイン

 

Bandol A.O.C.

AOC バンドール

紹介

サント・ボーム山塊の麓の8村に跨がるバンドール生産地区。ブドウ畑は、珪酸石灰質や、砂岩、泥灰砂質土壌の、地中海を見下ろす高台に広がっています。年 間日照時間が3000時間と大変日当りがよいため、きれいに完熟した良質なブドウが収穫できます。冬は温暖で、春が来るのが早く、夏は暑い気候です。

赤ワインは伝統的な方法で醸造された後、オークの大樽で18ヶ月間以上熟成されます。ロゼは、直接圧搾し、果汁のみを醗酵します。赤・ロゼ共に、主要品種 ムールヴェードルを50%以上使用することを条件に、グルナッシュとサンソーがブレンドでき、更に、カリニャンやシラーを若干補足できます。生産量の大変 少ない白ワインは、ブールブーラン、クレレット、ユニ・ブランを主に使用していますが、全体の40%以下であることを条件にソーヴィニョンもブレンドでき ます。

味わい

バンドールは、赤ワインとロゼワインの生産で有名なAOCワインです。生産全体の3割を占める赤ワインは、色が濃く、造りがしっかりしていて力強く、グリ ヨット(サクランボの一種)やラズベリー、スミレ、カシス、アイリス、アニスを思わせる豊かな香りに包まれています。長期熟成に適したワインで、4~5年 の熟成を経ると、トリュフや森の下草、レグリース(甘草)、シナモン、麝香のアロマが感じられます。

全体の6割に相当するロゼワインは、熟したブドウやグリヨットを思わせる、ややスパイシーでバランスのよい、薄いサーモンピンク色のワインです。魚料理、鶏肉や豚肉の炒めもの、ズッキーニの卵とじなどと相性が良いでしょう。

淡い麦藁色のバンドール・白は、キレのある辛口ワインで、柑橘類や洋梨、菩提樹やジュネ(エニシダ)の花を思わせる香りがあり、魚介類や山羊チーズとよく合います。

Bellet A.O.C. - AOC ベレ

紹介

AOCベレは、ニースの裏手の高台で生産される小さなアペラシオンです。生産量は少ないながら、昔から定評があり、生産するワインのほぼ全てが、コート・ダジュールのホテルやレストランに卸されているため、大変入手困難なワインです。

ブドウ畑は、所々に粘土層が入り組む、白茶けた砂と玉砂利の土壌にあり、赤とロゼワイン用には、ブラケ、フォル・ノワール、サンソー、グルナッシュ・ノ ワールが、白ワイン用には、ロール、ルーサン、スパニョール、クレレット、ブールブーラン、シャルドネ、ピニュロール、ミュスカ・ア・プティグラン(小粒 ミュスカ)が栽培されています。ブドウ栽培に適したミクロクリマの恩恵を受けたテロワールで、年間日照量は2700時間と高く、雨も適度に降ります。

 

味わい

この生産地区では、3色のワインが、等分に生産されています。

深みのある鮮やかな色調のベレ・白は、馥郁として甘美なワインで、西洋サンザシやスイカズラ、熟した洋梨を思わせる香りがあり、魚のクリームソース煮やマッシュルームを添えた子牛のスペアリブ、コンテチーズとよく合います。

ベレ・ロゼは、酸味のそれほど強くない、柔らかな辛口ワインで、野バラや胡椒を思わせる繊細な香りに包まれています。

リッチで、繊細で、シャープなニュアンスのあるベレ・赤は、牡丹の花や胡椒、松林を彷彿させる香りがあり、プルーンと一緒にローストした豚肉や、ハーブをまぶして焼いた羊のもも肉とよく合います。

 

Cassis A.O.C. - AOC カシス

紹介

AOCカシスは、マルセイユから数キロ離れた、ブーシュ・デュ・ローヌ県の海と山に挟まれた小さな港町カシスで造られるワインです。背後の山がミストラル (プロヴァンスに吹く北からの強風)を遮るため、海風のみが吹く、白亜紀の石灰質と崩れた泥灰石灰岩からなる土壌の傾斜地に、ブドウ畑は広がっています。 1年間の日照時間は3000時間と大変日当りがよく、年間降雨量は670ミリです。

 

味わい

AOC カシスとして生産されるワインの7割が、クレレット、マルサンヌ、ソーヴィニョン、ユニ・ブランをベースにした辛口白ワインです。グレープフルーツや洋 梨、花梨、松やにを思わせる香りを控えめに帯び、とろりとして、アルコール度が高く、長い余韻があります。マルセイユ名物のブイヤベースやアンショワイ ヤード(アンチョビのペースト)、ウニ、フェンネルで風味付けしたスズキや魚のクリーム煮と相性が良いでしょう。

バルバルー、カリニャン、サンソー、グルナッシュ、ムールヴェードルからなるカシス・ロゼは、果実味溢れた、しなやかで繊細なワインです。サクランボ色を 帯びたカシス・赤は、端正な構造をもつ、バランスのよいワインで、熟した果実やハバナ葉巻、レグリース(甘草)を彷彿させる豊かな香りに包まれています。 地元では、イノシシの赤ワイン煮や野禽の料理と共に味わうことが多いです。

 

Coteaux d’Aix-en-Provence A.O.C.

AOC コトー・デックス・アン・

プロヴァンス

紹介

コトー・デックス・アン・プロヴァンス生産地区は、エックス・アン・プロヴァンスやサロン・ド・プロヴァンス、(1995年から村名アペラシオンの産地と もなった)レ・ボー・ド・プロヴァンス、マルティーグ、ヴァンタブラン、イストルなど、ヴァール県とブーシュ・デュ・ローヌ県の49村に跨がっています。 生産地区には、小石の多い粘土石灰質土壌や砂質土壌、砂利の多い土地など特徴の異なる土壌が複数あります。暑く、雨の少ない地中海性気候で、強い陽光を浴 びて、ブドウはきれいに完熟します。

 

味わい

このアペラシオンで生産される大部分が、セニエ製法による、オレンジ色の光沢を放つバラ色のロゼワインです。使用できる主要ブドウ品種は、グルナッシュ、 カベルネ・ソーヴィニョン、カリニャンですが、サンソー、シラー、ムールヴェードルもブレンドできます。爽やかで、キレがあり、きれいな酸味を伴った果実 味豊かなワインで、タプナード(オリーブのペースト)や魚料理、海老料理などと相性が良いでしょう。

直接圧搾し、果汁のみ醸造するコトー・デックス・アン・プロヴァンス・白は、ユニ・ブラン(最大40%まで)、ソーヴィニョンとセミヨン(同30%まで) をベースに、ブールブーランやクレレット、グルナッシュ、ヴェルマンティーノを使用しています。白い甘い花を思わせるフローラル系の繊細な香りに包まれ た、爽やかなライトボディのワインで、ハーブやフェンネルで風味付けした焼き魚とよく合います。

コトー・デックス・アン・プロヴァンス・赤は、フルーティーで、バランスがよく、繊細なタンニンがあり、革、レグリース(甘草)、黒い果実(カシスやプルーンなど)、スパイスのアロマが感じられます。焼き肉やステーキとのマリアージュをお楽しみください。

 

Coteaux varois A.O.C.

AOC コトー・ヴァロワ

紹介

プロヴァンス地方の中心にあるコトー・ヴァロワ生産地区は、コート・ド・プロヴァンス生産地区に東西を挟まれ、ヴァール県の中央部にあるサント・ボーム山 塊からベシヨンまで、ブリニョール市周辺の28村に跨がっています。ブドウ畑の多くは、アルジャン河とその支流によって潤された粘土石灰質土壌の斜面や台 地に広がっています。地中海性気候ですが、午前中は半大陸性気候の影響も受けており、ブドウは、標高の低いところから、徐々に完熟していきます。

 

味わい

AOC コトー・ヴァロワを名乗るワインの70%がロゼワインで、25%が赤ワインです。

ロゼ・赤共に、主要品種はグルナッシュ・ノワール、シラー、ムールヴェードルで、この3品種が全体の70%以上を構成していれば、補助品種のカベルネ・ ソーヴィニョン、カリニャン、サンソーを使用できます。また、ロール、セミヨン、ユニ・ブラン、クレレット、グルナッシュからなる白ワインも、少量ながら 生産されています。

コトー・ヴァロワ・ロゼは、フルーティーで爽やかな、赤い果実の芳香に包まれたワインです。

コトー・ヴァロワ・赤は、スミレやレグリース(甘草)、革、ピーマン、黒胡椒を思わせる香りに包まれた、真紅のワインで、その、がっちりした構造と適度な凝縮感、鄙びた味わいは、羊肉の串焼きや炭火焼ステーキ、田舎風パテやサラミとよく合います。

コトー・ヴァロワ・白は、シャープな味わいの辛口白ワインで、グレープフルーツを思わせる香りがあり、地元では、アペリティフや、ロリエで香りづけした焼き魚とともに味わうことが多いです。

 

Coteaux-de-Pierrevert A.O.C.     AOC コトー・ド・ピエールヴェール

紹介

AOC コトー・ド・ピエールヴェールは、1998年に認可された比較的新しいアペラシオンです。生産地区は、アルプ・ド・オート・プロヴァンス県にあり、デュラ ンス河右岸やヴァランソル高原の南側の斜面にあるヴィルヌーヴ村、マノスク村、ピエールヴェール村、コルビエール村など丘陵地帯の村に跨がっています。コ トー・ド・ピエールヴェールは、プロヴァンス地方最北にあるため、ローヌ地方に含まれることもあります。概して石灰質土壌ですが、砂や沖積土、小石、砂岩 を含んでいるところもあります。夏は暑く、日差しの強い地域で、昼と夜の気温差が大きく、激しい暴風雨が生じやすい地域です。

 

味わい

2つの生産者協同組合と10数件のワイナリーで生産されているAOC コトー・ド・ピエールヴェール。その中で最も生産量が多いのは、サンソー、カリニャン、グルナッシュ・ノワール、ムールヴェードルをベースに、ウイヤード やプティット・シラー、テレをブレンドして造ったロゼワインです。濃いサーモンピンク色を帯び、バラやリラ、甘酸っぱいキャンディなど、花や果実を思わせ る香りに満ちた、フレッシュでフルーティーなワインです。

輝きに満ちた美しいカーマイン色のコトー・ド・ピエールヴェール・赤は、よく熟した果実(プルーンやブルーベリー)のアロマを持つ、しなやかでシャープな味わいで、バニラやレグリース(甘草)のニュアンスが感じられることもあります。

グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ピクプール、ユニ・ブラン、ヴェルマンティーノからなるコトー・ド・ピエールヴェール・白は、西洋サンザシやドライフラワー、柑橘類を彷彿させる香りがあります。

 

Côtes-de-Provence A.O.C.     AOC コート・ド・プロヴァンス

プレゼンテーション:コート・ド・プロヴァンスは、面積が広大である。それはマルセイユからアルプマリティームに伸び、84自治体(ヴァール68 、ブーシュデュローヌ15 、アルプマリティームはヴィラール・シュル・ヴァールに1 )が含まれる。このような場所には、テロワールが様々である。モール山塊と沿岸域は、花崗岩や頁岩を主体とするグループ。トゥーロンからサンラファエルま で、むしろ砂質粘土である。プロヴァンスの高原や丘は、ほとんど石灰岩。全体的に、このブドウ園は其々に孤立している。ブドウ畑は、主に階段式テラスで作 られる。全ては、地中海性気候で長い暖かく乾燥した夏で、春と秋には降雨。最近3つの特定のアペラシオンを創造:コート・ド・プロヴァンス・サント・ヴィ クトワールはエクサン・プロバンスの東;コート・ド・プロヴァンス・ラロンドは、イエールボルム・レミモザの分野にある、そしてコート・ド・プロヴァン ス・フレジュスは、ブドウ畑のもう一方の端、サン・ラファエルとトランス・アン・プロヴァンスの間にある 。

 

味わい

AOC コート・ド・プロヴァンスの凡そ8割がロゼワインですが、全体の15%に相当する赤ワインの生産も増加傾向にあります。ロゼ・赤共に、主要ブドウ品種は、 サンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、ティブランで、その他にカベルネ・ソーヴィニョンとカリニャンを補足できます。

淡い桃色から赤に近いバラ色まで、様々な色調のコート・ド・プロヴァンス・ロゼは、セニエ製法で産したものが多く、12~24時間醸してから、果汁のみ醗 酵させています。口に含むと、素直でキリッとした味わいで、そこそこに造りもしっかりしており、トロピカルフルーツ(マンゴー、パッションフルーツ、ザク ロ)や花を思わせるアロマとミネラルが感じられます。スペアリブと相性が良いでしょう。

コート・ド・プロヴァンス・赤は、伝統的な方法で醸造した後、よく大樽で熟成されています。熟した果実やロリエ、タイム、葉タバコ、シナモン、獣肉を思わ せる複雑な香りを纏い、タンニンが美しい構造を形成しています。地元では、プロヴァンスの郷土料理や牛の背肉のステーキとともに味わうことが多いです。

直接圧搾方式で得られたコート・ド・プロヴァンス・白は、花や果実を思わせる芳香に包まれた、繊細で、きりっとした、エレガントな辛口ワインです。ブイヤベースやコクのある白身魚の料理とのマリアージュを是非お試しください。

 

Les Baux de Provence A.O.C.     AOC レ・ボー・ド・プロヴァンス

紹介

AOCレ・ボー・ド・プロヴァンスは、コトー・デックス・アン・プロヴァンス生産地区の一部だったテロワールが、1995年に独立してできたアペラシオンです。

ブドウ栽培に適した乾燥して暑い気候に恵まれた、プロヴァンス地方の最西端の生産地区で、ブドウ畑は石灰岩を多く含有した起伏の多い土地に広がっています。

レ・ボー・ド・プロヴァンスを名乗ることができるのは、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルを主に、クノワーズ、カリニャン、カベルネ・ソーヴィニョンをブレンドした赤とロゼワインのみで、白ワインはありません。

Palette A.O.C.

AOC パレット

紹介

ブーシュ・デュ・ローヌ県に位置するパレット生産地区は、エックス・アン・プロヴァンス市近郊とメルイユ村、トロネ村に跨がる、30ヘクタール余りの、と ても小さなテロワールです。このアペラシオンの造り手として有名なのはシャトー・シモーヌですが、規模が大きいのは、このシャトーともう1戸のワイナリー だけで、その他の生産者は、生産者協同組合にブドウを納めてワインを造っています。雨が少なく、日差しの強い地中海性気候で、ブドウ畑はランジェスの石灰 質土壌にあります。

 

味わい

赤とロゼの主要品種は、ムールヴェードル、グルナッシュ、サンソーで、この地区には古樹のブドウ畑が多いです。

18ヶ月間以上、オーク樽(但し新樽は稀)で熟成したパレット・赤は、ラズベリーや、カシス、古い革、スパイスを思わせる香りをもつ、重厚で、長期熟成に適したワインです。

パレット・ロゼには、セニエ製法のものと直接圧搾製法のものがあり、共にふくよかでバランスがよく、果実味豊かで、芳香に包まれています。

伝統的な方法で醸造され、バリークで澱とともに8ヶ月間以上熟成したパレット・白は、スパイスや花梨ゼリー、無花果、ヘーゼルナッツを思わせる香りに包ま れた、バランスのよい、エレガントで繊細なワインです。フォアグラのテリーヌや羊肉のホワイトシチューと相性が良いでしょう。